オメガ3脂肪酸の重要性

オメガ3脂肪酸は、人間の健康に欠かせない必須脂肪酸の一種です。体内では合成できないため、食事から摂取する必要があります。細胞機能の正常化や、さまざまな重篤な疾患の予防に役立ちます。

種類と特徴

オメガ3脂肪酸は大きく3種類に分かれます。

  • Eicosapentaenoic acid(EPA)Docosahexaenoic acid(DHA)は、サーモン、ニシン、サバなどの脂肪の多い魚に多く含まれる長鎖脂肪酸です。体内で最も効率的に利用されます。
  • α-リノレン酸(ALA)は植物に含まれる短鎖脂肪酸で、体内でEPAやDHAに変換されて初めて働きます。

心血管の健康

2006年10月18日付のJournal of the American Medical Associationのメタ分析によれば、魚由来のオメガ3は心疾患による死亡リスクを36%低減すると報告されています。週に1〜2回の魚の摂取、またはEPA+DHA合計で1日250 mgの摂取で効果が見られ、心筋梗塞、脳卒中、不整脈のリスク低減にも寄与します。

脳の健康

オメガ3は神経変性疾患の予防・進行抑制に有望です。2007年4月18日付のJournal of Neuroscienceの研究では、DHAの摂取がアルツハイマー病の原因たるβ‑アミロイドとタウタンパク質の蓄積を遅らせることが示されました。また、パーキンソン病でも同様にタンパク質蓄積を抑制する可能性が指摘されています。

欠乏の影響

オメガ3の欠乏は米国で最も一般的な栄養不足の一つです。理想的なω-6とω-3の比率は1:1とされていますが、平均的な西洋食は約15:1です。ハーバード公衆衛生大学院の2009年の研究では、低オメガ3摂取が米国で6番目に危険な予防可能なリスク要因とされ、年間約84,000人の死亡が関連付けられています。欠乏症状として、疲労感、うつ、集中力低下、乾燥肌、爪や髪のもろさなどがあります。

主な食材

EPAとDHAを豊富に含む脂肪の多い魚が最も優れた供給源です。サーモン、サバ、青魚、カジキ、イワシは100 gあたり約2 gのオメガ3を含みます。マグロ、タラ、ホタテ、カニも少量ながら含有しています。植物性のALAは、くるみ、亜麻仁、豆類、カノラ油などに多く含まれます。

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