低カリウムが引き起こす疾患
血中カリウム濃度が慢性的に低い状態(低カリウム血症)は、深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。カリウムは神経や筋肉の機能に不可欠で、健康な体にとって重要なミネラルです。過度の体液喪失や塩分過多の食事、腎臓疾患などが主な原因で、カリウム不足が起こります。多くの場合、医師の指導のもとで食事を改善すれば、カリウム不足は是正され、重篤な病気の予防につながります。
高血圧
カリウムが不足すると、心臓をはじめとする筋肉の弱化が起こり、心拍の不整や筋力低下が生じます。これが高血圧を招き、放置すれば心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。
骨粗鬆症
カリウムはカルシウムと協調して血液をアルカリ性に保ちます。カリウムが不足すると血液のpHを安定させるために骨からカルシウムが溶出し、長期的に骨密度が低下し骨粗鬆症を引き起こすことがあります。
呼吸器疾患
カリウムは肺の発育に関与しており、十分なカリウムが摂取できない子どもは、将来的に呼吸器系の疾患にかかりやすくなるとされています。
腎臓疾患
腎臓は体内のカリウムバランスを調整する重要な臓器です。そのため、腎臓機能が低下するとカリウムが不足しやすく、逆に低カリウムは腎臓疾患のサインともなります。
注意欠陥・多動性障害(ADHD)
低カリウムが直接ADHDを引き起こすという明確な証拠はありませんが、研究ではカリウムを補給した子どもたちの記憶力や行動、学業成績が改善されたと報告されています。
低カリウムの主な症状
低カリウムの症状としては、手足の脱力感やしびれ、気分の変動、心拍の乱れ、倦怠感、混乱、腹部のけいれんなどがあります。これらの症状は軽度でも、複数が同時に現れた場合はカリウム不足のサインと考えられます。
