等張液とは何か?
等張液は、体内の細胞と同等の浸透圧を持つ液体で、食事やマルチビタミンに含まれる栄養素を基に調製されています。細胞が必要とする溶質濃度と同じため、血管内へ投与するとスムーズに吸収され、全身の健康維持や回復を助けます。
等張液の種類
乳酸リンゲル液(Lactated Ringer)
- 無菌・等張の液体で、洗浄、灌流、注射など多目的に使用されます。
- 成分は水、塩化ナトリウム、乳酸ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム(またはジ水和物)で、pHは6.0〜7.5に調整されています。
- カリウムやカルシウムが不足しがちな患者の補充に適しています。
生理食塩水(Normal Saline)
- 0.9%食塩水(塩化ナトリウム)を水に溶解した最も一般的な等張液です。
- 脱水状態の補正や、手術・ストレス・外傷などで血圧が低下した際の体液量維持に用いられます。
- カロリーは含まれませんが、体内への吸収が速く、即効性があります。
D5W(5% デキストロース水)
- 水に5%のブドウ糖(デキストロース)を加えた液体です。
- ブドウ糖は体内の主要エネルギー源で、筋肉量の維持や食事摂取が困難な患者へのカロリー供給に役立ちます。
- 主に静脈点滴で投与され、必要に応じて他の等張液と組み合わせて使用されます。
これらの等張液は、静脈内点滴装置を通じて重力やポンプで適切な速度で投与され、患者の状態に合わせた最適な水分・電解質バランスを提供します。
