ナイアシンの利点と注意点
ナイアシンとコレステロール
ナイアシン(ニコチン酸形態)は、コレステロール値を下げる効果があり、スタチン薬に比べて安全性が高いとされています。適切な治療用量(1,500〜3,000 mg/日)を摂取すると、善玉コレステロール(HDL)が最大35%増加し、トリグリセリドは最大50%減少します。副作用としては、視覚のぼやけ、皮膚の色素沈着、インフルエンザ様症状、消化不良などが報告されていますが、用量調整で軽減できます。
ナイアシンと解毒作用
体内に蓄積した毒素は主に脂肪組織に保存されます。ナイアシンは血管拡張作用により毛細血管の血流を促進し、酸素や栄養素の供給を高めることで、毒素の排出をサポートします。
ナイアシンのフラッシング(血管拡張)
ナイアシンを摂取すると血流が急激に増加し、毛細血管が拡張します。その結果、皮膚表面近くで血液が増え、ヒスタミンが放出されるため、かゆみや赤みが生じますが、通常は無害です。
ナイアシンの毒性
高用量(200 g以上)での摂取は中毒を引き起こす可能性があります。主な副作用はフラッシングに加え、吐き気、嘔吐、下痢、低血圧などです。まれに皮膚乾燥、異常な色素沈着、視覚障害、肝障害、黄疸が報告されています。食事から得られるナイアシンで中毒になることはほとんどありません。
ナイアシン欠乏症
欠乏症の症状には食欲不振、皮膚の乾燥・鱗状変化、筋力低下、下痢、混乱があります。ナイアシンはピーナッツ、牛乳、鶏肉、魚、卵、酵母などに豊富に含まれます。推奨される1日あたりの摂取量は、女性で15 mg、男性で15〜19 mgです。
