分離精製と分子蒸留による魚油の違い

早期の歴史

CBN.comによると、魚油は18世紀末のイングランドで液体サプリメントとして販売が始まり、主にタラ肝油の形で提供されました。当時は関節炎の治療薬と考えられていました。1980年代に入って初めて、オメガ3脂肪酸が心血管に有益であることが科学的に認められ、全身魚から抽出した高品質な油が注目されました。しかし、メチル水銀やDDT、PCBといった有害物質が油に混入している問題がありました。

現代の魚油サプリメント

1980年代の魚油カプセルは、タラ肝油に似た不快な味と、消化不良や下痢といった胃腸症状を引き起こすことが多く、また毒性の問題も残っていました。蒸留技術の導入により、飽和脂肪が除去され、長鎖オメガ3(EPA・DHA)の含有量が高まったため、味が改善され、胃腸への負担も軽減されました。しかし、いわゆる健康食品グレードのカプセルでは純度が十分でなく、医薬品レベルの低毒性を実現するにはさらなる精製が必要です。

医薬品グレードの魚油

近年、超精製されたエイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)を使用した製品は、非常に安全で高用量でも摂取可能です。この医薬品グレードの製造では、先進的な化学工学が用いられます。まず分離精製(フラクショネーション)でコレステロールを除去し、続いて高度な分子蒸留によりPCBなどの汚染物質をほぼ完全に除去します(ボストン大学医学部の元研究員バリー・シアーズ博士、CBN.com)。

効果

Mayo Clinicの報告によれば、EPA・DHAのサプリメント摂取は、脳卒中、心筋梗塞、不整脈のリスクを低減させるとされています。また、血圧やトリグリセリド(中性脂肪)を下げ、動脈硬化の進行を抑える効果も示唆されています。

注意点

高用量の魚油は出血リスクを高める可能性があるため、抗凝固薬を服用中の心臓患者は医師と相談せずに摂取すべきではありません。サプリメントを選ぶ際は、使用されている魚種にも注意が必要です。寿命が短く、食物連鎖の下位に位置するイワシやサバなどの小型魚は、汚染物質の蓄積が少なく安全性が高いとされています。

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