L-5-ヒドロキシトリプトファン(5-HTP)の副作用と注意点
用途
セロトニンは重要な神経伝達物質で、低下すると不安、食欲異常、うつ、衝動的行動、強迫性障害、睡眠障害などが起こります。そのため、5-HTP(L-5-ヒドロキシトリプトファン)サプリは、食欲抑制や満腹感の向上を通じた体重管理、軽度から中等度のうつや不安の緩和、注意欠陥障害、睡眠障害、月経前症候群の改善に利用されます。また、線維筋痛症患者でもセロトニンが低下しがちで、5-HTPが有益とされることがあります。
製品に含まれる汚染物質
米国食品医薬品局(FDA)は、1989年にL-トリプトファン製品を販売禁止にしました。当時、一部利用者が致死性の好酸球筋痛症候群(EMS)を発症し、原因となる汚染物質が判明したためです。同様の汚染物質は、5-HTPサプリにも検出されており、メリーランド大学医療センターの報告では、5-HTP製品に起因するEMS症例が10件報告されています。
主な副作用
一般的な5-HTPカプセルや錠剤は1粒50 mgで、1日1回から3回の服用が推奨されます。副作用は通常軽度で、用量が増えると悪化することがあります。主な症状は頭痛、眠気、吐き気、嘔吐、胸焼け、ガス、下痢などです。用量を減らし、徐々に増やすことで多くの副作用は軽減できます。また、食後に服用すると胃腸への負担が和らぎます。
セロトニン症候群
高用量の5-HTPは稀にセロトニン症候群を引き起こすことがあります。この症候群は生命に関わる可能性があり、興奮、幻覚、ほてり、血圧や心拍数の変動などが現れます。セロトニン濃度を上げる薬(すべての抗うつ薬、メペリジンやトラマドールなどの鎮痛薬、デキストロメトルファン(咳止め)、トリプタン系偏頭痛薬)と併用しないよう注意が必要です。
禁忌・注意事項
高用量の5-HTPは肝臓や脳に対する毒性リスクがあるため、肝疾患を抱える方は使用を避けるべきです。また、パーキンソン病治療薬のカルビドパと同時に摂取すると、重篤な皮膚障害を引き起こすことがあります。
