体内pHバランスに対するグルタミンの効果
事実
グルタミンは体内で最も重要なアミノ酸の一つです。体内で十分に合成されることもありますが、必ずしも十分ではない場合があります。その際はサプリメントで補う必要があります。牛肉や赤身肉、魚、豆類、乳製品などを十分に摂取し、極度の肉体的・精神的ストレスがなければ、通常は体内で必要量が作られます。必要に応じてサプリメントを利用できます。
機能
グルタミンは消化管の健康と免疫機能の維持に寄与します。エリートや持久系アスリートは、激しいトレーニングや競技で筋肉を過度に使用した後の回復を早めるために利用することがあります。筋肉の過度使用は体内のグルタミン貯蔵を枯渇させ、免疫力低下による感染リスクを高めます。
血液のpH
グルタミンは体が適切なpHバランスを保つ上でも重要な役割を果たします。pHは酸性・アルカリ性の指標で、血液は7.36〜7.44のややアルカリ性を保つ必要があります。血液が過度に酸性になると、疲労、筋肉痛、臓器障害、最悪の場合は死亡に至ることがあります。
グルタミンがpHを調整する仕組み
血液が酸性に傾くと、体はグルタミンを分解し、アンモニアを放出します。アンモニアが増えることで血液のpHは上昇します。放出されたアンモニアは他のアミノ酸や糖、抗酸化物質であるグルタチオンの合成に利用され、肝臓の健康にも寄与します。逆に体内にアンモニアが過剰にある場合はpHが高くなりすぎるため、体はそのアンモニアを利用してグルタミンを再合成し、pHを正常範囲に戻します。
使用上の注意点
グルタミン(L-グルタミン)サプリを購入した場合は、涼しく乾燥した場所で保管し、熱い飲料(コーヒーや紅茶など)に入れないでください。熱はグルタミンを効果的でなくします。
がん治療への可能性
いくつかの研究では、グルタミンが特定の化学療法薬の副作用を軽減し、効果を高める可能性が示唆されています。また、乳がん治療で使用される薬剤に伴う神経障害の予防にも役立つ可能性があります。ただし、逆に腫瘍の増殖を促進するという報告もあるため、がん治療への使用はさらなる研究が必要です。
警告・禁忌
サプリメントを始める前には必ず医師に相談し、服用中の薬剤との相互作用や効果の低下がないか確認してください。腎臓や肝臓に疾患がある方はグルタミンの補給は避けるべきです。
