高麗人参(ジンセン)の植物情報

歴史

高麗人参は約3千年前に中国北部の満州山脈で初めて発見されました。当初は食用として利用され、根の形が人の体に似ていることから「人参(ren shen)」と名付けられました。邪気を払って幸福や活力、長寿をもたらすと信じられました。

中国の皇帝はこの根を非常に尊重し、根の重量に相当する金を支払うほどでした。この需要が新たな産業を生み、現在でも高麗人参は医薬品として高い評価を受け、品種や品質により1ポンド約400ドルで取引されることがあります。

種類

主に「アメリカ高麗人参(Panax quinquefolius)」と「韓国高麗人参(Panax ginseng)」の2種が自然に存在します。シベリア産と呼ばれるものもありますが、真の高麗人参とは見なされていません。

産地・栽培地域

米国で栽培される高麗人参の大部分はウィスコンシン州で生産・収穫されています。ウィスコンシン産は品質と効力が高く、アジア諸国へも輸出されています。

アメリカ高麗人参は卸売・小売の両方で販売され、主に野生のものが最も価値があります。その他に、野生模倣栽培、林間栽培、人工栽培といったカテゴリーがあります。

識別方法

根はねじれた節が多く、木質で年輪が確認でき、年齢を判断できます。根の首の部分には「タッセル」と呼ばれる細かい毛が付いています。根は数年かけて成長し、古いほど大きくなり、効力が高いとされています。葉は深緑色でツタに似た形状です。

主な利用法

学名「Panax」はギリシャ語で「全てを癒す」という意味です。根は油分や粉末として医薬品に使用され、全草はお茶に利用されます。

高麗人参は「アダプトゲン」と呼ばれ、非毒性で体全体のストレス耐性を高め、リフレッシュ感と活力をもたらすとされています。また、記憶力や学習能力の向上効果も報告されています。

二日酔い、産後の虚弱、運動パフォーマンス低下、ストレス、勃起不全などの改善に用いられることがあります。

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