タラ肝油カプセルの事実と効果
歴史
何世紀も前、ヨーロッパ(スコットランド、アイスランドなど)でタラ肝油は灯油の燃料や織物製造、皮革の柔軟剤として利用されました。家畜の飼料に加えると光沢のある健康な被毛になることから、人々は同様の健康効果を期待して摂取し始めました。漁師は日焼けや関節痛にタラ肝油を塗布していました。1930年代の米国では、食事にタラ肝油を加えるとビタミンD欠乏による小児疾患リケッツ(くる病)を予防できることが発見され、現在では栄養補助食品として広く利用され、さらなる医療効果が研究されています。
医療用途
タラ肝油のカプセルはハーブ医療の分野で以下の疾患に用いられます。
- クローン病、関節リウマチ、高トリグリセリド血症、高血圧
- 精神疾患、喘息、糖尿病、嚢胞性線維症、皮膚疾患、心臓病、コレステロール過多症、潰瘍性大腸炎、動脈硬化、全身性エリテマトーデス、 多発性硬化症、骨粗鬆症、加齢黄斑変性、鎌状赤血球貧血
- オメガ3脂肪酸、ビタミンA、ビタミンDの欠乏がある人への補充として推奨されます。
栄養価
タラ肝油はビタミンAとビタミンDが極めて豊富で、オメガ3系脂肪酸(EPA、DHA)も多く含まれます。例えば、400 mgのカプセル1粒にはビタミンAが1,250 IU、ビタミンDが135 IU含まれています。
科学的研究
2008年に英国のナインウェルズ病院・医療学部血管・炎症疾患研究ユニットが実施した研究では、n‑3脂肪酸を含むタラ肝油サプリメントが関節リウマチ患者においてNSAID(非ステロイド性抗炎症薬)の使用量を減らす効果が示されました。つまり、抗炎症作用により薬剤依存を軽減できる可能性があると報告されています。
副作用と注意事項
報告されている主な副作用は吐き気や下痢です。抗血小板薬や抗凝固薬の効果を増強する恐れがあります。過剰摂取によりビタミンA中毒が起こり、脱毛、肝障害、骨密度低下、意識障害などを引き起こす可能性があります。米国食品医薬品局(FDA)はタラ肝油を医薬品として承認していないため、摂取前に必ず医師に相談してください。
