ターメリックエキス(ウコン抽出物)とは何か
ウコン(学名:Curcuma longa)はショウガ科に属する熱帯・亜熱帯原産の植物で、根茎(地下茎)から作られるスパイスはインド料理の定番です。ウコンはアーユルヴェーダや漢方でも広く利用される薬効を持ち、近年はその主成分であるクルクミン(ターメリックエキス)が注目されています。クルクミンは抗酸化・抗炎症作用が高く、さまざまな疾患の予防・治療に期待が寄せられ、サプリメントとしても人気です。
形態
- 液体タイプ:クルクミン、穀物アルコール、水を主成分としたエキスで、希釈して飲用します。
- 粉末タイプ:カプセルやバルクで販売され、粉末を水に溶かす、料理に加える、舌下に置くなどの摂取方法があります。
がん抑制効果
リンガス・ポーリング研究所のミクロ栄養素情報センター(MIC)によると、ウコンエキスは培養細胞実験で複数のがん細胞増殖を抑制しました。動物実験でも、経口投与により大腸・胃・肝・口腔がんの発生が抑えられ、ヒトにおいても消化管がん治療への有望性が示唆されています。
抗炎症作用
MICは、細胞培養および動物実験でウコンエキスが抗炎症効果を示すと報告しています。関節リウマチ患者を対象としたヒト試験では、2週間のウコンエキス摂取により、非ステロイド性抗炎症薬(フェニルブタゾン)と同等の症状緩和が確認されました。
アミロイド斑とアルツハイマー病
アルツハイマー病では脳内にアミロイド斑が蓄積します。動物実験ではウコンエキスが斑の形成を抑制し、炎症を軽減、記憶機能の改善効果が認められました。現在、ヒトを対象とした臨床試験が進行中です。
摂取量
MedlinePlusによれば、インドの一般的な食事で1日あたり60〜200 mgのクルクミンを自然に摂取しています。MICは、単回投与で最大12 g、3か月間の継続投与で最大8 gまで安全とする研究結果を示していますが、高用量では胃部不快感・吐き気・下痢が起こることがあります。
安全性
高用量では消化器系の不調や胆嚢疾患の悪化が報告されています。また、妊娠・授乳中の安全性は確立されていません。使用前に医師や専門家に相談し、製品ラベルの指示を守ることが重要です。
その他の利用法
クルクミンはウコン特有の黄金色を生む色素でもあり、食品着色料として広く利用されています。マスタード、マーガリン、チーズなど多くの食品の黄色はウコンエキスによるものです。
