糖尿病患者は、一般の人よりもビタミンやミネラルの必要量が高いとされています。米国糖尿病協会(ADA)でも、血糖コントロールを助けるとされるビタミン・サプリメントが推奨されています。以下では、特に重要とされる栄養素とその摂取目安をご紹介します。

クロム(Chromium)

  • 健康な食事に欠かせないミネラルで、インスリン感受性を高める働きがあります。推奨摂取量は 1日あたり 50〜200 µg が目安です。クロムが不足すると、インスリン抵抗性が進行しやすくなります。

ビタミンC

  • 糖尿病患者はビタミンCの血中濃度が低くなる傾向があります。抗酸化作用により血管障害を予防し、免疫機能もサポートします。食事だけで不足しがちな場合は、サプリメントでの補充が有効です。

マグネシウム

  • 骨や筋肉、心血管系の健康に不可欠なミネラルです。インスリン分泌と感受性の維持にも関与しており、血糖の安定化に役立ちます。成人男性で300〜400 mg、成人女性で250〜350 mg が目安です。

亜鉛と銅

  • 亜鉛はインスリンの適切な分泌に必要で、銅は酸化還元反応を通じて代謝をサポートします。過剰摂取は避け、バランスの取れたサプリメントを選びましょう。

ビタミンB群

  • 心血管系の健康維持に重要で、血中ホモシステイン濃度を調整します。ビタミンB6、B9(葉酸)、B12 の組み合わせが特に推奨され、血管障害リスクの低減に寄与します。

その他のビタミン・ミネラル

  • ビタミンDはインスリン分泌をサポートし、ビタミンEは抗酸化作用で細胞保護に役立ちます。葉酸(ビタミンB9)やビタミンA、カルシウムも、血糖を正常範囲に保つための補助的役割を果たします。