ステビア甘味料の危険性とは?

ステビアはキク科に属する植物で、数百種の種が中南米原産です。その中でも甘味料として利用されてきたのは Stevia rebaudiana の葉です。葉は砂糖の約30倍、抽出物は300倍の甘さとされ、何世紀も先住民に利用されてきました。近年ではステビオシド抽出物が日本やカナダで無カロリー甘味料として認可されていますが、健康への影響については賛否が分かれています。

避妊効果の可能性

南米の先住民がステビアを避妊に使っていたという噂から研究が始まりました。1968年の Science に掲載された実験では、雌ラットの妊娠率が低下し、投与停止後も約2か月間影響が続いたと報告されています。一方、2008年の Journal of Endocrinology and Reproduction の研究では、成体雌マウスの妊娠率に有意な変化は見られませんでした。いずれの結果が人間に当てはまるかは不明で、実際にブラジルやパラグアイの先住民集団で大きな出生率の低下は報告されていません。

生殖系への影響

雌ラットの妊娠率低下に加え、雄ラットではテストステロン低下や精子濃度減少が報告されています(Journal of Ethnopharmacology, 1999)。しかし、タイ・チュラロンコン大学の霊長類研究センターが行ったハムスターへの高用量ステビオシド投与(2,500 mg/kg)とその2世代にわたる追跡調査では、健康・交配・繁殖に影響は見られませんでした。人間の推奨摂取量は体重1 kgあたり約2 mgです。

腎臓への毒性

大量・長期摂取で腎機能が損なわれるという報告と、逆に腎機能改善効果があるという報告が混在しています。現時点では決定的な結論は出ておらず、さらなる研究が必要です。

低血糖・低血圧への影響

ステビアはブラジルやパラグアイで低血糖、低血圧、肥満、高血圧、うつ、疲労などの治療に用いられています。一方、米国の一部栄養士は低血糖治療に対し慎重な姿勢を示し、低血圧患者に対しては血圧低下が危険になる可能性があると警告しています。低血圧の方は使用前に医師と相談することが推奨されます。

がんリスク

過去の研究でステビオシドがDNA変異を誘発し発がん性があると指摘されたことがありますが、20年以上後の総合レビューでは16件中14件が「有害な影響は認められない」と結論付けました。なお、がんリスクを示す一部の研究は、人工甘味料アスパルテーム製造企業が資金提供していたことが問題視されています。

総合すると、ステビア抽出物は日本やカナダで食品添加物として安全に使用されており、重大な副作用の報告は少ないです。ただし、個人の健康状態や大量・長期摂取に関しては、現行のエビデンスが不十分なため、注意が必要です。

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