新生児の蘇生(CPR)手順

新生児の呼吸が止まったり自発呼吸がない場合に実施する蘇生は、正式には「新生児蘇生」と呼ばれます。産科・新生児科の医療従事者、救急隊員、在宅出産に関わるすべての人が認定を受け、技術を維持する必要があります。米国小児科学会(AAP)と米国心臓協会(AHA)が標準を定め、認定講習を実施しています。

必要な器具

  • アンビバッグ
  • 新生児用マスク
  • バルブシリンジ(バルブ式吸引器)
  • デリー吸引カテーテル
  • 暖房ベッドまたはヒーティングパッド
  • 温かいブランケットやタオル
  • 小児用聴診器
  • ブロー・バイ・酸素

蘇生手順

  1. 状態評価:新生児が息切れ・無呼吸で、軽く擦っても呼吸しない場合は蘇生が必要です。放射温箱またはタオルで覆ったヒーティングパッド上に仰向けに置き、冷却ストレスを防ぎます。タオルでしっかり乾かし、温かいブランケットで覆います。
  2. 気道確保:バルブシリンジで口と鼻を吸引し、必要に応じてデリーまたは壁面吸引で気管も吸引します。
  3. 刺激と人工呼吸:足を軽く叩く、背中や臀部を軽くたたくなどして呼吸を促します。自発呼吸が出ない場合は、アンビバッグとマスクで陽圧換気(PPV)を行い、30秒間肺を過膨張させないよう注意しながら実施します。
  4. 心拍確認と胸部圧迫:心拍数が60回/分未満の場合は胸部圧迫を開始します。乳頭下に指2本分の幅で指2本を置き、胸部を約1/2〜3/4インチ(1.3〜1.9 cm)圧迫し、圧迫と呼吸の比率は3:1、1分間に90回の圧迫を目指します。
  5. 経過観察:30秒ごとに状態を評価します。心拍数が100回/分未満、チアノーゼ、鼻翼の広がりが見られる場合はブロー・バイ・酸素を続けます。心拍数が80回/分以上で安定すれば、母親の胸に皮膚接触させ、継続的にモニタリングします。
  6. 再評価と搬送:呼吸が止まる、うめき声が出るなどの兆候があれば蘇生を再開し、安定するまで続けます。必要に応じて新生児集中治療室(NICU)へ搬送し、さらなる管理を行います。

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