グロメット(耳管チューブ)と中耳炎の概要と対策

グロメットとは?

グロメットは、マッチの頭よりも小さなチューブで、医師が鼓膜に小さな切開を入れ、液体を排出させながら中耳を「呼吸」させるために装着します。通常、3〜6か月で自然に抜け落ちます。主に再発性・慢性的な中耳炎の子供に行われ、全身麻酔下で手術します。装着後はほとんど違和感がありませんが、最初は中耳からの分泌物が出ることがあります。

中耳炎(膠耳)とは

中耳炎は「膠耳」や「分泌性中耳炎」とも呼ばれ、鼓膜の裏に液体がたまります。液体が鼓膜の振動を妨げ、一時的な難聴を引き起こします。耳管(ユースタキオ管)がうまく機能しないことが原因です。主な症状は、難聴、集中力低下、持続的な痛み・熱感、耳の圧迫感、言葉が聞き取りにくい、声が大きくなる、バランス感覚の乱れや不器用さです。

診断方法

医師は耳鏡で鼓膜の裏の液体を観察しますが、耳垢や分泌物で見えにくいことがあります。聴覚検査として鼓膜の動きを測るティンパノメトリー(鼓膜計)を行い、平坦な波形は中耳炎を示します。また、聴力検査も併用します。場合によっては、全身麻酔下でグロメット挿入時に初めて液体が確認されることもあります。

第一選択治療

グロメット挿入は他の治療が効果を示さなかったときの最終手段です。まずは抗生物質や抗炎症薬で痛みと感染・腫れを抑えます。必要に応じて去痰薬や鼻詰まり解消薬が処方されることもあります。風船を膨らませる運動は、ユースタキオ管を開くのに有効です。

グロメット手術後のケア

グロメット装着後は、耳栓を使用しない限り潜水や水泳は避けましょう。手術直後に軽い出血があることがありますが、通常は問題ありません。手術後10日間は風邪や感染症のある人との接触を控えてください。入浴やシャワー時は、耳栓や石鹸で湿らせた綿にワセリンを塗って防水対策を行い、細菌の侵入を防ぎます。

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