子どもの体臭:原因と対策
子どもは定期的に入浴していても、時に体臭が気になることがあります。通常は心配いりませんが、思春期に入ると体臭が強くなることがあります。皮膚に常在する細菌が皮脂と反応して匂いを発生させます。衛生状態が良くても体臭が続く場合は、何らかの医学的要因が隠れている可能性があります。
思春期前の体臭(アドレナリック)
アドレナリックは思春期の開始を指し、8歳未満の女児や14歳未満の男児に早期に現れることがあります。腋毛や陰毛の増加、身長・体重の変化、乳房の発達などが同時に見られます。体臭はこの段階で現れる症状のひとつです。
フェニルケトン尿症(PKU)
稀ですが、フェニルケトン尿症は体臭の原因になることがあります。この遺伝性疾患では、必須アミノ酸フェニルアラニンを分解する酵素が欠損しており、過剰なフェニルアラニンが体内に蓄積します。その結果、皮膚・尿・呼吸にカビ臭のようなにおいが現れます。他の症状としては皮疹、多動、知的障害、成長障害、頭蓋小頭症、痙攣などがあります。
巨人症
巨人症は成長ホルモンが過剰に分泌されることで起こり、骨の成長が急激に進む稀な疾患です。原因は主に下垂体の良性腫瘍です。多汗が見られ、これが体臭の原因になることがあります。主な症状は身長の急激な伸長、思春期遅延、筋力低下、頭痛、視力障害、顎の突出、手足の肥大、不規則な月経、乳汁漏出などです。
医療機関受診の目安
体臭が強くなる、または他の異常症状と併発している場合は、早めに医師の診断を受けましょう。アドレナリックや巨人症などの疾患は早期発見・早期治療が重要です。
日常的な体臭対策
医学的な原因が除外された場合、以下の方法で体臭を抑えることができます。
- 抗菌性のある石鹸で入浴し、皮膚表面の細菌を除去する。
- ベンゾイルパーオキシド、アルコール、ウィッチヘーゼル、過酸化水素などを使用して細菌を殺菌する。
- 子どもの皮膚に刺激が少ない範囲で制汗剤を使用する(ただし刺激が出る場合は使用を中止)。
- デオドラントは匂いを抑えるが、汗自体は止めない点に留意。
- 毎日の入浴後は腋下・股間・足などをしっかり乾かす。
- 乾いた後は重曹やコーンスターチを使用し、余分な湿気と匂いを吸収させる。
- 毎日清潔な靴下に取り替え、綿などの自然素材の衣類を選ぶ。
- バランスの取れた食事を心がけ、体内の毒素蓄積を防ぐ。
