子供の股関節慢性亜脱臼(発育性股関節形成不全)
慢性股関節亜脱臼は、発育性股関節形成不全(DDH)の一形態です。股関節は大腿骨の上部(球体)と寛骨臼(くぼみ)からなる球関節で、形状が不完全だと大腿骨が臼からずれやすくなります。乳幼児期には症状が現れにくいことが多いです。
亜脱臼の概要
乳児や小児で股関節亜脱臼と診断される場合、股関節の寛骨臼が浅い、または形が歪んでいるために大腿骨の球体が十分に固定されていない状態を指します。
診断方法
- 医師による詳細な身体診察
- 数か月以上の乳児にはX線撮影
- 新生児や生後数か月未満の乳児には超音波検査が用いられます
リスク要因
- 第一子であること
- 女児であること
- 臀位(かかとが肩に向く)での出産、特に足が上向きの場合
- 家族内に同様の疾患がある場合
主な症状
- 外見上の異常がほとんどないことが多い
- 片脚が長く見える、もしくは太ももの皮膚ひだが不均一
- 一側の可動域や柔軟性が低下
- 歩行時に足をつま先だけで着地する、またはよろめくような歩様
治療法
- 生後6か月までの新生児は、ハーネスやスパルトブリッジなどの矯正装具で股関節を固定します
- それ以降の乳児・幼児は外科的整復手術を行い、術後はギプスやキャストで股関節を保持します
