小児科医が使用する機器とその用途
小児科医は子どもの診療において、予防から治療まで様々な機器を使用します。多くは一般的な医療機器ですが、子どもに合わせたサイズやデザインのものもあります。以下に主な機器とその使い方を紹介します。
体重計
乳児の成長を把握するため、まず体重を測ります。小さな赤ちゃんは側面が曲がったテーブルトップスケールに乗せて測定し、成長して立てるようになると成人用スケールに乗せます。測定値は成長曲線と比較し、発育の正常性を判断します。
血圧計(血圧測定器)
子どもの血圧は、子ども用サイズのカフを上腕に装着し、圧力をかけて測定します。従来はアナログゲージ式でしたが、近年はデジタルディスプレイ付きの自動測定機が主流で、より正確かつ簡便です。
体温計
体温測定には様々なタイプがあります。乳児の場合は潤滑剤を塗った直腸体温計を使用し、幼児以降は腋窩、口腔、耳式(鼓膜体温計)などが用いられます。最新の赤外線体温計は即座に数値を表示します。
聴診器
心音や呼吸音を確認するために使用します。胸部に平らな面を当て、医師はイヤーピースで音を聞き取ります。背部に当てて肺音を聴診し、深呼吸を指示することもあります。
耳鏡
耳道や鼓膜の状態を観察します。拡大レンズと光源付きのプローブを耳に挿入し、耳垢や異物、炎症の有無を確認します。
眼底鏡(オプトアルモスコープ)
眼底や視神経、レンズの異常を調べます。小型の光源と拡大レンズを目に向け、網膜や視神経の状態を観察します。また、光に対する瞳孔反射も評価します。
その他の機器
診療内容に応じてさまざまな器具が使われます。聴力検査、予防接種用シリンジ、鼻腔吸引用バルクシリンジ、固定用スプリントや包帯、反射ハンマー、舌圧子、縫合器具、医療用ハサミ、顕微鏡、心電計、鉗子などが代表例です。
