メディアは肥満が過去最高だと騒ぎがちですが、実際には十代の子どもたちが親や学校、コーチ、さらにはメディアから過度な体重管理を求められるケースが増えています。急激な体重減少は必ずしも健康的なダイエットとは限らず、早期に原因を見極めることが重要です。

うつ病

思春期は感情の揺れが激しく、些細な出来事でも深刻な落ち込みにつながることがあります。テストの失敗や友人との衝突が原因で食欲が低下し、体重が急速に減ることも。まずは日常の様子を聞き取り、学校や友人関係でのストレスを確認しましょう。うつ病のサインが他にも見られる場合は、速やかに医療機関を受診してください。

ストレス

学業や部活動、家庭内のプレッシャーが原因で食事を抜くケースがあります。特に部活やクラブで時間に追われると、食事を忘れがちです。定期的にリラックスできる時間を設け、必要なら活動の見直しを検討してください。

アルコール・薬物の乱用

アルコールや覚醒剤系の薬物は食欲抑制作用があります。摂取が習慣化すると、食事の代わりに薬物を摂るようになり急激な体重減少を招きます。家庭内でルールを明確にし、危険性を説明したうえで、必要なら専門のカウンセリングや治療施設への受診を手配しましょう。

摂食障害

思春期の女子だけでなく男子も、体型へのプレッシャーから過度な食事制限や過剰な運動に走ることがあります。体重が急激に減り、食事の時間を避けるようになったら、カロリー計算や運動量に執着していないか注意深く観察してください。摂食障害は生命に関わる合併症を引き起こすため、早期に専門医の診断と治療が必要です。

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

甲状腺が過剰にホルモンを分泌すると、食欲が変わらなくても体重が減少します。心拍数の増加、発汗、イライラ感などの症状がある場合は、血液検査で甲状腺ホルモンをチェックしましょう。薬物療法や手術で管理できる病気です。

がん

がんは栄養吸収を阻害し、体重減少を引き起こすことがあります。食事は規則正しく、生活習慣も健康的に見えても、倦怠感や原因不明の痛み、しつこい潰瘍・腫瘤がある場合は、総合的な検査を受けることが重要です。定期的な健康診断で早期発見を目指しましょう。

操作的な行動

一部の十代は、体重減少を利用して大人の注意を引こうとすることがあります。食事制限や飲酒・薬物使用を装い、親や教師の関心を自分に向けさせようとするケースです。オープンなコミュニケーションを促し、必要なら学校のカウンセラーや信頼できる親族に相談させることで、根本的な動機を探りましょう。

いずれのケースでも、子どもの体重が急激に減少した場合は、まずは原因を尋ね、必要に応じて医療機関や専門家に相談することが最善の対策です。