子宮鏡検査で行う子宮内膜アブレーションとは
子宮内膜アブレーションは、子宮の内膜(子宮壁の粘膜)を外科的に除去する手術です。米国生殖医学会によると、薄型の内視鏡である子宮鏡(ヒステロスコープ)を用いて、子宮内部を直接観察しながら行います。
適応となる主な理由
- 薬物療法で改善しない、過度に重いまたは長期間続く月経がある場合。
- ホルモンバランスを変えずに出血を抑え、子宮全体を摘出しない治療を希望する場合。
手術の流れ
- 全身麻酔下で、子宮鏡を膣から子宮腔に挿入します。
- 熱、冷凍、または電流を利用して子宮内膜を焼灼(アブレーション)し、除去します。
術後の回復
- 軽い腹部の痙攣や、最大3日間続く水様性の分泌物が一般的です。
- 術後24時間以内に頻尿が見られることがあります(米国産科婦人科医会)。
期待できる効果
- 多くの女性が月経量の大幅な減少、または月経の完全な停止を経験します。
- 効果が実感できるまでに数か月かかることがあります。
留意すべき点
- 妊娠中または出産直後の女性は対象外です。
- 子宮がんや子宮感染症、内膜が極端に薄いケースも手術の適応外です。
子宮内膜アブレーションは、薬物療法が効かない重い月経に対する有効な選択肢ですが、適応条件や術後の管理については専門医と十分に相談することが重要です。
