HRTパッチとは

ホルモン補充療法(HRT)の一種で、経皮的にホルモンを投与するパッチです。上臀部、背中、太ももなどの乾いた皮膚に貼り、1〜2週間に1回交換します。経口薬に比べ、胃を通さずに血流へ直接届くため、必要量が少なくて済みます。

貼付部位は乾燥させ、粉末やローションは使用しないでください。これらがバリアとなり、ホルモンの吸収を妨げる可能性があります。

主な副作用

皮膚刺激、吐き気、膨満感、乳房の圧痛、頭痛、気分の変動などがあります。月経様出血や不正出血が起こることもあります。多くは6〜8週間で軽減します。

リスク

長期使用は乳がんや子宮体がんのリスク上昇と関連しています。エストロゲン高用量は血栓や心血管疾患、胆石、脳卒中のリスクも高めます。

期待できる効果

ホットフラッシュや夜間発汗の軽減、膣潤滑の改善、気分や集中力の向上、睡眠障害や不安感の緩和が報告されています。さらに、骨密度の低下を防ぎ、骨粗鬆症の予防にもつながります(NIH)。

使用時の考慮点

パッチは便利で更年期症状の緩和に有効ですが、副作用やリスクも踏まえて医師と相談することが重要です。既往歴や他の薬剤との併用を確認し、最適な治療法かどうか判断してもらいましょう。