閉経期の子宮筋腫と大量出血について
子宮筋腫とは?
子宮筋腫(子宮平滑筋腫)は、子宮の筋層にできる良性腫瘍です。生殖期の女性の約5人に1人が罹患し、30歳以上、特にアフリカ系アメリカ人女性に多く見られます。閉経に近づくと徐々に大きさが減少しますが、数や大きさは個人差があります。
症状
主な症状は腹部膨満感、ガス、頻尿、骨盤の痙攣感、下腹部の圧迫感、突発的な激しい痛みです。血栓や大量出血もみられ、閉経前後に出血量が軽度から重度まで変動します。症状が出ない人も多く、閉経期に自然に縮小するまで自覚しないことがあります。
閉経期における子宮筋腫の原因
正確な原因は不明ですが、エストロゲンとプロゲステロンが成長を促すと考えられています。閉経後はホルモンレベルが低下するため筋腫は縮小しやすいですが、ホルモン補充療法(HRT)でエストロゲンを投与すると、筋腫が増大したり新たに形成されたりする可能性があります。
治療法
症状がない場合は経過観察が基本です。閉経に伴うエストロゲン低下で自然に縮小することが多く、特別な処置は不要です。出血や痛みなど症状が出た場合は、抗アンドロゲン薬やエストロゲン投与の中止、あるいはGnRHアゴニストなどで筋腫を縮小させます。症状が重い場合は外科的に筋腫除去(筋腫切除)や子宮全摘(子宮摘出)を検討します。
リスク要因
リスク要因は人種(アフリカ系女性に多い)、遺伝、肥満です。筋腫自体は良性ですが、妊娠中の局所疼痛や流産リスクの上昇など合併症を引き起こすことがあります。閉経期の女性でもホルモン環境が変わると症状が出やすくなるため、異常出血は速やかに医師に相談してください。
