子宮体がんのリスク要因

子宮体がん(子宮内膜がん)は、子宮内膜の細胞から発生し、周囲の臓器へ転移することがあります。これらは上皮性腫瘍(癌)に分類されます。リスク要因には、年齢・人種・遺伝的要因など変更できないものと、生活習慣やホルモン療法など変更可能なものがあります。

エストロゲン療法

閉経後の更年期症状(ほてりや発汗)を和らげるために行うホルモン補充療法(HRT)は、子宮体がんのリスクを高めることが報告されています。エストロゲン単独の投与はリスクを増大させますが、プロゲステロンと併用することでリスクを低減できると、米国がん協会は示しています。

子宮内膜過形成

子宮内膜過形成は、ホルモンバランスの乱れにより子宮内膜が過剰に増殖する状態です。軽度(単純)過形成はリスクが低いものの、異型過形成は約8%、複合異型過形成は治療しない場合に約29%の確率で子宮体がんへ進行します。

タモキシフェン

乳がんの予防・治療に用いられるタモキシフェンは、乳腺では抗エストロゲン作用を示しますが、子宮ではエストロゲン様作用を持ち、子宮内膜の過剰増殖を引き起こすことがあります。米国がん協会によると、リスクは約500人に1人程度とされています。

月経回数

生涯で月経が多くなるほど、子宮体がんのリスクは上昇します。12歳以前に初潮を迎え、閉経が遅いほどリスクが高くなります。逆に、早い初潮と早い閉経、または遅い初潮と遅い閉経の組み合わせではリスクは上がりにくいとされています。

肥満

エストロゲンは主に卵巣で産生されますが、脂肪組織でもホルモンがエストロゲンに変換されます。肥満になるほど体内エストロゲンが増加し、子宮体がんの発症リスクは約2倍になると米国がん協会は報告しています。

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