閉経期に起こる外陰部の痛みと対処法
外陰部痛(ヴルボジニア)
閉経期に外陰部に痛みを感じることがありますが、医学的には「ヴルボジニア」と呼ばれます。原因ははっきりしておらず、性感染症が直接の原因である証拠はありません。ヴルボジニアは外陰部全体、膣口、陰唇、陰核に痛みが現れることがあります。全体的なヴルボジニアの場合は、常に痛むこともあれば、間欠的に痛むこともあります。一方、膣口の前庭炎(ヴェスティビュラリティス)の場合は、痛みが膣入口に限定されます。
加齢による変化
外陰部は陰唇や周囲の皮膚から構成されます。加齢に伴い結合組織や脂肪が減少し、柔軟性が低下します。その結果、炎症やカンジダ・酵母菌・細菌感染、刺激が起こりやすくなります。アレルギー反応が起きると、かゆみ、腫れ、赤み、痛みが現れます。
注意点
外陰部は他の部位より汗が多く、湿度が高いため感染や刺激が起こりやすいです。刺激性のある衛生用品は避け、アレルギーを引き起こす可能性のある製品の使用は控えましょう。
エストロゲン不足
閉経に伴いエストロゲンが減少すると、外陰部の皮膚が厚くなり色が変わることがあります。皮膚や陰唇が薄くなったり、逆に暗くなることもあります。また、厚くなることで膣口や陰唇が狭くなり、性交時に痛みを伴うことがあります。
腫瘍
外陰部に腫瘍ができることは稀ですが、起こり得ます。腫瘍は厚みがあり色素が濃い部分として現れます。多くは良性ですが、70歳以上の女性では悪性になる可能性があります。
治療法
痛みの原因に応じた治療が必要です。細菌感染であれば抗生物質、酵母菌や真菌感染であれば抗真菌薬(経口・外用・膣内)を使用します。ステロイド外用薬はかゆみや炎症の緩和に有効です。エストロゲン不足が原因の場合はエストロゲンクリームの使用が検討されます。ラノリン配合のローションは症状緩和に役立ちますが、石油系ゼラチンは避けてください。
おすすめ
外陰部の痛みが続く場合、単に加齢やエストロゲン低下だけが原因とは限りません。必ず専門医の診察を受け、正確な診断と適切な治療を受けましょう。
