シーハン症候群の主な症状と対処法
シーハン症候群(産後低下垂体症)は、出産時の大量出血により下垂体が壊死し、必要なホルモンが十分に分泌されなくなる稀な疾患です。症状は出産後すぐに現れることもあれば、数か月~1年後に徐々に表れることもあります。早期発見とホルモン補充療法が重要です。
発症のタイミング
一部の母親は出産直後に症状を感じますが、多くは数か月後や1年ほど経ってから徐々に現れます。
母乳分泌不全
下垂体機能低下により母乳の生成が不十分になるか、全く分泌されないことがあります。授乳が困難になるため、早めの診断が求められます。
体毛の脱毛
恥毛や腋毛の抜け毛が典型的な症状です。頭髪にはほとんど影響しませんが、体毛の変化は診断の手がかりになります。
月経の停止(無月経)
下垂体からのホルモン分泌が減少するため、月経が止まることがあります。妊娠計画がある場合は特に注意が必要です。
倦怠感・低血圧
全身のエネルギー代謝が低下し、重度の疲労感や立ちくらみ、低血圧がみられます。
甲状腺機能低下症
シーハン症候群に伴う甲状腺機能低下は、体重増加、寒がり、思考の鈍さなどの症状として現れます。甲状腺ホルモンの補充が必要です。
これらの症状が疑われる場合は、血液検査や画像診断で下垂体機能を評価し、適切なホルモン補充療法を開始します。
