手術誘発閉経
識別
手術誘発性閉経は、子宮摘出術(子宮全摘)などの手術により卵巣や子宮が除去され、女性ホルモン(エストロゲン、テストステロン)の分泌が急激に低下することで起こります。自然閉経は徐々にホルモンが減少しますが、手術誘発性閉経は急激な低下が特徴です。
発生頻度
子宮摘出術は、外傷や子宮がんなどの疾患のために行われます。そのため、成人期のどの段階でも手術が必要になる可能性があり、若年の女性でも手術誘発性閉経を経験することがあります。自然閉経は通常、40代後半から50代前半に起こります。
考慮点
子宮摘出術の際に卵巣を残すかどうかは医師の判断に委ねられます。卵巣を残す場合、ホルモン産生が続くため手術誘発性閉経は起こりません。卵巣除去の有無は、疾患の進行度や再発リスクなどの医学的要因に基づき決定されます。
症状
症状は自然閉経とほぼ同じですが、ホットフラッシュ(ほてり)が特に頻繁に現れることがあります。エストロゲン補充療法で緩和できます。また、卵巣を残した場合でも、自然閉経が1年ほど早まることがあります。
リスク・合併症
手術誘発性閉経は以下のリスクが高まります。
- 善玉コレステロールが減少し、脳卒中や心血管疾患のリスクが上昇する。
- 骨密度の急激な低下により、骨粗鬆症のリスクが増大する。
- 急激なホルモン変化により、うつ症状が出やすくなる。
