早期閉経(早発閉経)の概要と対処法
早期閉経とは
閉経は通常47〜55歳で起こりますが、40歳未満で閉経が訪れることがあります。これを「早期閉経(早発閉経)」と呼びます。妊娠を希望している女性にとって、突然の生殖機能の喪失は大きなショックとなります。早期閉経は、40〜45歳で起こる「早期発症閉経」とは区別されます。
早期閉経の仕組み
卵巣がエストロゲンとプロゲステロンの産生を徐々に止め、ホルモン濃度が閉経前の約10分の1まで低下します。この状態になると妊娠は不可能になります。
原因
- 遺伝子異常や自己免疫疾患、アジソン病や糖尿病などの代謝性疾患
- 卵巣の外科的除去(卵巣摘出)
- がん治療に伴う化学療法・放射線療法
- 早発性卵巣不全(POF)―卵巣が卵子または排卵に必要なホルモンを産生しなくなる状態
主な症状
- ほてり、夜間の発汗
- 月経周期の変化(周期短縮)や頭痛
- 関節痛・全身のだるさ
- 膣の乾燥、疲労感
- 膨満感、酵母感染症の増加、性欲低下
- 手術や病気、遺伝的要因で起こる場合は、エストロゲン低下が急速なため症状が重くなることがあります
治療法
根本的な治療法はありませんが、症状が重い場合はホルモン補充療法(HRT)が選択されます。合成エストロゲンを経口薬やパッチで少量投与し、欠乏したホルモンの役割を代替します。
注意点
長期にわたるHRTは、脳卒中・心筋梗塞・血栓のリスクを高める可能性があります。治療期間や自然療法の代替可否について、必ず医師と相談してください。
