女性ホルモン補充療法(HRT)の副作用と注意点
ホルモン補充療法の目的
HRT(ホルモン補充療法)は、閉経に伴うほてり、気分の変動、夜間の発汗、膣の乾燥などの症状を緩和します。また、骨密度の低下(骨粗鬆症)を抑制し、大腸がんの発生リスクを低減する効果も期待されています。
主な副作用
- 腹痛、背部痛、ガスが溜まる感覚
- かゆみ(掻痒感)
- 脚の痙攣
- 膣出血、膣分泌物、膣炎
- 倦怠感、エネルギー不足
- 酵母感染(膣カンジダ症)
稀な副作用
- 脱毛や体毛の増加
- 顔の色素沈着(肝斑・メラズマ)
- 血圧上昇
- 皮膚発疹(多形紅斑など)
- 子宮内膜過形成
- 胆汁うっ滞性黄疸(皮膚・眼球の黄変)
警告事項
HRTを使用すると、血栓症、乳がん、認知症、胆嚢疾患、心筋梗塞、脳卒中のリスクがやや上昇します。子宮が残っている女性がエストロゲン単独で使用すると、子宮内膜がんのリスクも高まります。
問題を回避するためのポイント
- 効果が得られる最小用量を使用し、使用期間はできるだけ短くする。
- 3〜6か月ごとに使用の必要性を再評価する。
- 以下の既往歴がある場合はHRTの使用を避ける:乳がん、糖尿病、心臓病、高血圧、高コレステロール、卵巣がん、子宮がん、心血管疾患での家族歴。
- 医師と相談し、リスクとベネフィットを慎重に比較検討する。
