卵巣の概要と役割

卵巣の概要と役割

卵巣は女性の生殖に欠かせない臓器で、卵子の生成とエストロゲン・プロゲステロンなどのホルモン分泌を行います。

機能

卵巣の主な機能は卵子の産生です。成人女性では卵子が卵巣内で成熟し、約28日周期で1つの卵子が排卵されます。また、エストロゲンやプロゲステロンといった重要なホルモンを分泌し、女性性器の発育や思春期以降の身体変化、月経周期の維持に関与します。

位置と形態

卵巣は子宮の両側、骨盤腔内に位置し、子宮の広靭帯に付着しています。骨盤壁の前方にある卵巣窩というくぼみの中に収まります。色は灰白色がかりんご色で、卵形をしており、長さ約4cm、幅約2cm、厚さ約8mmです(Gray's Anatomy)。

特徴

出生時、卵巣には未成熟の卵細胞(卵胞)が多数含まれています。思春期になると下垂体ホルモンに感受性を持ち、卵胞は分裂・拡大し、成熟卵子を取り巻く顆粒細胞層を形成します。排卵時には1つの卵胞が完全に成熟し、卵子として子宮へ放出されます。発育が途中で止まった卵胞は最終的に死滅し、卵巣内で再吸収されます。

生涯にわたる変化

卵巣は出生時から女性に存在し、生涯を通じて大きな変化を経験します。出生から思春期までに卵胞が成長し、思春期にホルモンが活性化されて排卵が開始されます。排卵は思春期から閉経まで続き、閉経後は卵巣が萎縮し、卵子の放出が止まり、機能を失います。多くの女性は45歳から50歳頃に最後の月経を迎えます。

注意点

卵巣は女性にとって最も致死率の高いがんの一つ、卵巣癌のリスクがあります。初期症状は膨満感、背部や腹部の痛み、頻尿、便秘などで、他の疾患と混同されやすく、診断が遅れる原因となります。早期に発見できれば、10人中9人が5年以上生存できる可能性があります。

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