子癲前症の診断と治療法
子癲前症は妊娠中に高血圧と尿中タンパク漏出が起こる合併症です。全妊娠の約7〜8%に発症し、妊娠20週以降から産後まで起こり得ます。特に第3トリメスターでの発症が多く、適切に治療しないと痙攣や意識消失を伴う子癲(子癲症)に進行します。
診断と治療の流れ
- 血圧測定:血圧が140/90 mmHg以上の場合、子癲前症のリスクが高いと判断します。尿中タンパク陽性や下肢のむくみも併発します。
- 定期的なモニタリング:血圧、体重、尿タンパクを頻回に測定し、軽症の場合は安静、バランスの取れた食事、適度な運動で管理します。
- 予防的薬剤投与:カルシウムと低用量アスピリンの併用が症状軽減に有効とされています。
- 重症例の対処:マグネシウム硫酸を静脈または筋肉内投与し、子癲への進行を抑制します。
- 早期分娩の検討:母体のリスクが胎児を上回る場合、胎児が成熟に近いなら誘発分娩を行います。分娩後は血圧が正常に戻り子癲前症は消失します。未熟児の場合は薬物で症状をコントロールし、胎児の生存率を高めます。
