JCAHOのラボ認定記録と標本保存要件
解剖病理学および臨床検査室(例:臨床検査医学)は、米国における診断の大部分に直接関与しています。検査室の作業は患者安全を守る上で不可欠であり、適切な許可と認定が求められます。JCAHO(米国医療機関認定委員会)は、米国内外の医療品質を測る基準を提示しています。
JCAHOの概要
1979年に病院検査室サービスの評価・認定を開始し、1995年からは独立検査室も対象としています。現在、JCAHOは約2,000件の検査サービス提供事業者を認定しています。認定は「Comprehensive Accreditation Manual for Laboratory and Point‑of‑Care Testing(ラボおよびポイント・オブ・ケア検査の総合認定マニュアル)」に基づき、検査室のサービス提供やケアプロセスへの貢献が評価されます。
検査室認定記録
JCAHOの検査室認定プログラムでは、すべての検査室に対し2年ごとに調査を実施します。そのため、認定に関わる記録は最低でも2年間保存する必要があります。主な記録例は以下の通りです。
- CMS承認の適合性試験プログラムへの年間登録証明書
- 専門スタッフ会議の議事録
- 継続教育、技術・専門スタッフの研修記録
- 安全教育の実施記録
- 再認証に関する専門スタッフの推薦情報
検体(標本)保存要件
検体に関する記録は「書類」ではありませんが、JCAHOは以下の保存期間を定めています。
- 外科病理・検査依頼書・その他の検査依頼ファイル:2年保存
- 受領した検体の情報(検査項目、患者ID、提出者名、報告・受領日、検査種別と結果、原始データや機器印刷物のコピー等):2年保存
- 細胞診スライド・免疫血液学記録:5年保存
- 組織病理スライド、細針吸引スライド、偽陰性・偽陽性結果:10年保存
これらの記録を適切に管理・保存することで、JCAHOの認定要件を満たし、検査室の品質と安全性を維持できます。
