雇用主が健康貯蓄口座(HSA)に拠出する方法とポイント
高額自己負担型健康保険(HDHP)は、雇用主と従業員の双方にコスト削減効果がありますが、初期費用が高く感じられ、導入に抵抗があることもあります。雇用主は、従業員がHDHPの負担を軽減できるよう、健康貯蓄口座(HSA)への拠出を提供することがあります。本稿では、HSAの利用条件、雇用主拠出のルール、拠出上限、そして未使用金の繰越について解説します。
HDHP(高額自己負担型健康保険)の要件
雇用主が従業員にHSAを提供し、拠出するためには、まず従業員がHDHPに加入している必要があります。すべての健康保険がHDHPの要件を満たすわけではありません。2011年時点の基準では、個人カバーの場合は最低自己負担額が1,200米ドル、家族カバーの場合は2,400米ドル以上であることが求められます。この基準を満たさない保険では、HSAを開設したり拠出したりすることはできません。
雇用主による拠出
雇用主は従業員のHSAに拠出することができますが、義務ではありません。雇用主が拠出する場合、対象となるHDHPに加入し、HSAに参加しているすべての従業員に対して同額を拠出しなければなりません。従業員は希望すれば自らも拠出できます。
拠出上限
雇用主が行う拠出は、HSA全体の拠出上限を超えてはいけません。2011年の上限は、個人カバーの場合3,050米ドル、家族カバーの場合は6,150米ドルです。雇用主拠出と従業員拠出を合わせた総額がこの上限を超えないよう管理する必要があります。
未使用金の繰越(ロールオーバー)
HSAは柔軟支出口座(FSA)とは異なり、年末に残った金額が翌年へ繰り越されます。従業員が12月31日までに使い切れなかった資金は口座に残り、翌年も引き続き利用できます。新しい年が始まると、雇用主と従業員は追加拠出を行うことができ、未使用金は年々蓄積していきます。
