ネバダ州のドメスティックパートナー向け健康保険制度の実態
ネバダ州は2009年に国内パートナー法を可決し、米国内で最も包括的なパートナー権利を提供しましたが、健康保険の面では十分な支援が得られていません。以下では、雇用主福利厚生、民間保険、COBRA、州職員向け制度の4つの観点から現状を整理します。
従業員福利厚生
ネバダ州の法律は、従業員の配偶者に健康保険を提供する雇用主が、同様にドメスティックパートナーにも保険を提供する義務を課していません。州の公式サイトは、雇用主が自主的に福利厚生を提供できるようにしたことで十分な保護があると主張していますが、実際には自発的な福利厚生を禁止した州は一つだけであり、この法律の寛大さは議論の余地があります。法律事務所Holland and Hartは、同法が平等な扱いを謳いながらも、雇用主が提供する健康保険におけるドメスティックパートナーへの差別を止めていないため、雇用主に対しパートナー保険の提供を義務付ける訴訟が起こる可能性があると指摘しています。
民間保険の取り扱い
民間保険会社は、ドメスティックパートナー向けに共同プランを提供しなければなりませんが、結婚した配偶者向けプランと同等の保障内容や費用である必要はありません。また、州法に関わらず、ドメスティックパートナーは連邦税上でパートナーの保険料を控除することはできません。
COBRA(継続保険)
COBRAは、退職後も元の雇用主の健康保険を継続できる制度ですが、対象は配偶者に限られ、元従業員のドメスティックパートナーは対象外です。COBRAは連邦政府が運営しており、州法に関係なくドメスティックパートナーを認めていません。
州職員向け制度
ネバダ州は2008年に州職員の健康保険プログラムをドメスティックパートナーに拡大しました。性別や性自認を問わず登録されたドメスティックパートナーとその子どもは、パートナーが州職員として勤務していれば、州の健康保険に加入できます。
