メディケアの概要と各パートの解説

メディケアは米国の連邦政府が運営する医療保険制度で、65歳以上の方や特定の障害を持つ方が対象です。メディケアは主に4つのパート(A・B・C・D)と、追加のメディギャップ(Medigap)で構成されています。以下では各パートの概要と特徴を分かりやすく解説します。

パートA(入院保険)

パートAは病院入院、熟練看護施設、在宅医療、ホスピスケアなどの医療サービスをカバーします。入院治療の場合、1回の入院につき最大90日間カバーされ、入院前に自己負担のデダクティブ(自己負担額)を支払う必要があります。退院後60日間が経過すれば、再度最大90日間の入院がカバー対象となります。熟練看護や在宅医療、ホスピスについては、利用形態や料金に応じた期間が設定されています。

パートB(外来医療保険)

パートBは任意加入で、医師の診察、予防接種、検査、その他の外来サービスを対象とします。社会保障給付を受けている方の場合、毎月約100ドルの保険料が自動的に差し引かれます。パートA同様、保険金が支払われる前に年額デダクティブを満たす必要があります。医師がメディケアに対応しているか事前に確認し、保険がカバーしない費用は自己負担となります。

パートC(メディケア・アドバンテージ)

パートCは民間保険会社が提供する「メディケア・アドバンテージ」プランで、パートAとBの機能を統合し、場合によっては歯科・視覚・聴覚など追加のサービスも受けられます。利用するにはまずパートA・Bに加入している必要があります。プランはHMO、PPO、費用対効果型など様々な形態があり、メディケア支払いを受け入れる医師であれば自由に受診できます。

パートD(処方薬保険)

パートDは2006年に導入された処方薬カバーで、定期的に高額な薬を使用する高齢者にとって重要な保険です。加入は年1回のオープンエンロール期間(毎年11月15日〜12月31日)に限られ、期間外に加入すると保険料に遅延ペナルティがかかります。ペナルティは未加入期間に応じて月額保険料の約10%が上乗せされます。

メディギャップ(Medigap)

メディギャップはパートCの代替として、パートA・Bの「穴」を埋めるための民間保険です。パートA・Bだけでは自己負担が残るケースが多く、メディギャップに加入すると入院費や診療費の自己負担額を軽減できます。提供は民間保険会社が行い、プランごとにカバー範囲が異なります。

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