高額自己負担型健康保険プランの特徴と課題

医療費の上昇に伴い、自己負担額が高い高額自己負担型健康保険プラン(HDHP)が注目を集めています。保険料は低く抑えられ、健康貯蓄口座(HSA)と組み合わせて医療費の支払いに活用できますが、医療費が多くかかる人にとっては負担が大きくなる懸念も指摘されています。

保険料と拠出金

  • HDHPは従来の入院中心の保険に比べて、雇用主が従業員に提供するコストが低く抑えられます。その代わり、従業員は自己負担額が大きくなる分、保険料は安く設定されます。
  • 従業員は税前所得から健康貯蓄口座(HSA)へ拠出でき、医療費の支払いに充てられます。2010年の拠出上限は、個人が3,050米ドル、家族で6,150米ドルです。雇用主も従業員名義のHSAに拠出できますが、口座の所有権は従業員にあります。転職後も口座は持ち運べます。

自己負担額(デダクティブル)

  • HSAを利用できるには、対象となる健康保険プランの自己負担額が最低でも個人で1,200米ドル、家族で2,400米ドルである必要があります。
  • 未使用のHSA残高は口座に無期限で残り、退職後の医療費にも利用できます。
  • しかし、ニューヨーク・タイムズは「高額自己負担型プランは全員に適しているわけではない」と指摘し、健康状態が良好で医療費が少ない人に有利で、医療費が多い人は支払いが困難になるリスクがあると報じています。

経済的負担感

  • HSAからの引き出しは、医療費として使う限り非課税で、口座に積み立てた資金は税金がかかりません。
  • ワシントン・ポストは、HSAが富裕層向けの税シェルターと見なす声があると報じ、2008年の政府監査局(GAO)報告では、HSA保有者の平均世帯所得は139,000米ドルと示されています。
  • メディページ・トゥデイは、2006年のカイザー・ファミリー・ファウンデーションの調査で、低所得世帯にとってHSAは他の保険と比べて特に費用負担が軽くないことを指摘しています。

投資オプション

  • 銀行や金融機関は、HSA口座に対して株式や投資信託などの投資商品を提供しています。これにより、預金のリターンを高めることが可能です。
  • ただし、医療費が多い人や口座残高が少ない人は、株式投資のリスクを避け、金利が低いものの元本保全が期待できる普通預金やマネーマーケット口座を選ぶ方が無難です。

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