米国における健康保険の主要な仕組みと情報源
米国の健康保険は民間と政府の二つの柱で成り立っています。個人が直接保険料を支払う場合や、雇用主が提供する団体保険、退職後に利用できるCOBRA、そして高齢者や低所得者向けの政府プログラムなど、さまざまな仕組みがあります。
単一支払者(個人加入)
自営業者やフリーランス、パートタイム労働者など、雇用主から保険が提供されない人は自分で保険料を負担する必要があります。米国では多数の保険会社が個人向け保険を提供しており、最も有名なのはブルークロス・ブルーシールド(Blue Cross Blue Shield)です。ブルークロス・ブルーシールドは39の保険会社からなる連合体で、1億人以上の加入者に手頃な保険を提供しています。
雇用主提供保険
米国民間部門のフルタイム従業員の約80%が、雇用主から健康保険の加入機会を得ています(2005年データ)。保険料は雇用主が全額負担する場合もあれば、雇用主と従業員で分担する場合もあります。大企業は団体交渉で保険料を抑え、個人で加入するよりも低い保険料と充実した保障を従業員に提供できます。
COBRA(継続保険)
退職や解雇で保険を失った労働者は、統合予算調整法(COBRA)に基づくプランで最長18か月間、保険を継続できます。2008年9月~2010年2月に失業した場合、米国政府が保険料の65%を補助し、雇用主は35%の税額控除を受けます。この補助により、平均的な米国家庭は月額約410ドルで保険を維持でき、補助が無い場合の1,137ドルと大きく差があります(※補助は2010年2月で終了)。
政府プログラム
メディケアは給与税で資金を拠出した65歳以上または障害者に医療保険と処方薬を提供します。メディケイドは州と連邦が共同で資金提供し、低所得の成人と子どもを対象とした保険です。2007年時点で、メディケアとメディケイドは約8400万人に保険を提供しています。
州子ども健康保険プログラム(SCHIP)は、子どもを持つ低所得世帯に対し、州が保険料の一部を補助する制度です。2006年の時点で、約730万人の子どもと成人が対象となっています。
