PPO(Preferred Provider Organization)とは何か?
基本概要
PPO(Preferred Provider Organization)は、保険会社と契約した医療提供者のネットワークを利用できる健康保険プランです。会員はどの医師でも受診可能ですが、最大の給付を受けるにはネットワーク内の医師を選ぶ必要があります。
ネットワークとカバー率
PPOは会員にネットワーク内プロバイダーのリストを提供します。ネットワーク外の医師を受診した場合、保険のカバー率は低くなります。例として、ネットワーク内の診療費の90%を保険が負担するのに対し、ネットワーク外では70%のみとなります。PPO会員は通常、プライマリ・ケア医師の紹介なしに専門医を受診できます。
PPOへの加入状況
2010年のカイザー・ファミリー・ファウンデーションによると、5,320万人がPPOに加入しており、管理医療プランの中で2番目に多いタイプです。最も多いのはHMO(6,621万人)です。
費用構造
PPOは一般的にHMOよりも保険料が高く設定されています。月額保険料に加えて、診療ごとのコペイやコインシュアランス、年額のデダクティブル(自己負担額)が必要です。コペイは診療ごとに固定額、コインシュアランスは費用の一定割合、デダクティブルは保険が支払開始するまでに会員が自己負担する金額です。ネットワーク外のプロバイダーを利用すると、コペイやコインシュアランスが高くなる傾向があります。
メリット
- 柔軟性:数百に及ぶネットワークプロバイダーから選択でき、ネットワーク外の医師を利用することも可能(追加費用が必要)。
- 紹介状不要:プライマリ・ケア医師の指定や紹介状なしで専門医を受診できる。
- 年間自己負担上限:多くのPPOは年間の自己負担上限(アウト・オブ・ポケット・マックス)を設定しており、上限を超える費用は保険が全額負担する。
デメリット
- コスト:デダクティブルやコインシュアランスが高く、特にネットワーク外利用時はHMOよりも費用がかさむ。
- 請求手続きの手間:プロバイダーが直接会員に請求するため、請求書や支払いの管理が煩雑になることがある。
