ICD-9 コーディングガイドラインとは

ICD-9 コーディングは、世界保健機関(WHO)が発行する国際疾病分類(ICD)に基づく医療コード化手法です。約10年ごとに改訂され、死亡率や疾病データを世界中の診療所・入院・外来記録から集計します。

歴史

ICD-9 は 1977 年に初版が出版され、米国を除く多くの国で採用されました。米国は、急性疾患中心の ICD-9 が慢性疾患が多い国内状況に合わないと考え、独自に ICD-9-CM を開発しました。1988 年のメディケア大災害保障法により、Medicare の Part‑B 請求書で ICD-9 の使用が義務付けられましたが、後に廃止されました。ICD-9‑CM は米国病院協会(AHA)、米国医療情報管理協会(AHIMA)、メディケア・メディケイドサービスセンター(CMS)および国立保健統計センター(NCHS)の共同作業で 1995 年に導入され、2013 年末に ICD‑10‑CM に置き換えられました。

意義

ICD-9‑CM のコーディングガイドラインは、診断・医療処置・治療に対するコード付与と順序付けの手順を定め、米国では医療共通手続きコード体系(HCPCS)と併用されます。HCPCS は Medicare が要求するコード体系で、レベル I が ICD‑9 と同一コード、レベル II が医療機器・供給品・救急搬送などの独自コードで構成されています。

分類とコード体系

ICD-9 のコードは 24 の大分類に分かれ、呼吸器疾患、循環器疾患、精神障害、感染・寄生虫疾患などが含まれます。各分類は 3 桁のコード範囲で表され、例として感染・寄生虫疾患は 001‑139、神経系・感覚器疾患は 320‑389、精神障害は 290‑319 です。

特徴的な使用例

たとえば「はしか」は感染・寄生虫疾患に属し、コードは 055 はししかです。さらに細分化すると、055.1 は「はしか後肺炎」、055.7 は「はしか合併症(特定)」、055.8 は「はしか合併症(不特定)」など、6〜7 種類のサブコードが利用できます。

医療処置にもコードが付与され、手術や処置は 2 桁の分類コードで管理されます。例として「関節構造の修復・形成手術」は分類 (81) に属し、具体的には (81.82)「肩関節の再脱臼修復」のように 3〜4 桁のコードが割り当てられます。

今後の展望と考慮点

ICD‑10 は 1992 年に発表され、世界の多くの国で導入が進んでいますが、米国は当初 ICD‑9‑CM を使用し続けました。CMS は ICD‑10‑CM/PCS の開発・実装を監督し、7 桁の英数字コード体系への移行は 2013 年 10 月頃に予定されています。新体系は国際標準への適合だけでなく、品質測定、公衆衛生、研究、組織モニタリング、支払い効率などの面で大きな効果が期待されています。

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