Medigap(メディギャップ)の概要
Medicareは、65歳以上の米国民や特定の障害を持つ65歳未満の方、末期腎不全(ESRD)患者を対象とした公的医療保険です。医師の診察料、入院費、処方薬などの費用をカバーしますが、全額負担できるわけではなく、自己負担分や一部未カバー項目が残ります。そこで、オリジナルのMedicareでカバーしきれない費用を補うために、Medigap(メディギャップ)と呼ばれる補完保険を購入する人がいます。
Medigapの定義と仕組み
Medicareに加入すると、パートA(入院保険)とパートB(医療保険)が自動的に提供されます。さらに、処方薬をカバーするパートD(処方薬保険)を選択する必要があります。これだけで十分な人もいますが、カバーされない差額や自己負担額が気になる場合は、Medigapに加入して「ギャップ」を埋めます。医療サービスを受けた際、Medicareが支払う分の後に、Medigapが残りの費用を補填し、残ったコペイやデダクティブルは本人が負担します。なお、Medigapの保険料は月々支払う必要があります。
Medigapプランの種類
2010年時点で、アルファベットで表される10種類の標準化されたプラン(例:プランG、プランNなど)が用意されています。各プランはカバー範囲が異なりますが、同一プランの名称はどの保険会社でも同じ給付内容です。保険会社が異なる場合の違いは主に保険料の金額だけです。
Medigapへの加入方法
Medigapに加入するには、まずMedicareパートAとパートBに加入していることが前提です。最も有利な加入時期は「オープンエンロールメント期間」― 65歳になり、パートBに加入した月の初日から6か月間です。この期間中に加入すれば、州内で提供されている任意のMedigapプランを選べ、既往症による加入拒否や保険料の割増は受けません。配偶者がともに65歳以上の場合は、各自が別々に保険を購入する必要があります(Medigapは1人単位の保険です)。
Medigapがカバーしないもの
CMS(米国保険医療センター)によると、Medigapは長期介護、プライベート看護、視覚サービス(眼鏡含む)、歯科治療、補聴器などをカバーしません。これらのサービスは、Medicare Advantage(パートC)などの別プランで提供されることがあります。ただし、Medicare Advantageに加入している場合はMedigapは利用できません。Medigapに切り替えるには、まずMedicare Advantageを解約し、オリジナルMedicare(パートA・B)に戻る必要があります。
加入時の留意点
マサチューセッツ州、ミネソタ州、ウィスコンシン州では、他州と異なるMedigapプランが提供されています。また、各州のプランは定期的に改訂され、給付内容の変更や新プランの追加、旧プランの廃止が行われます。最適なプランを選ぶためには、州の保険支援機関や認定保険代理店に相談し、最新情報を確認することが重要です。
