全般性不安障害(GAD)の症状は5年で改善するか?

DSM‑IV(精神障害の診断・統計マニュアル)によると、全般性不安障害(GAD)は、持続的で過度な心配が特徴の不安障害です。患者はその不安が不合理であることを認識しながらも、コントロールできないことが多く、思春期や20代前半に発症することが一般的です。Gary Emery博士(『不安障害と恐怖症』著)は、重度の不安症状は自然にわずかに改善することはあるものの、実質的な改善はほとんどの場合、治療や薬物療法が必要だと指摘しています。

誤情報

GADや他の精神疾患を抱える多くの人は、時間が経てば自然に改善すると誤って考えがちです。慢性的で耐えがたい不安を、脳の問題ではなく引っ越しや不幸な結婚といった外部要因に起因すると誤認することがあります。Emery博士は「患者が自分の思考が過度に不安であることに気付くと症状が軽減することもあるが、ほとんどの場合、専門的な治療なしでは大きな緩和は期待できない」と述べています。

予後

適切な治療を受ければ、GADは克服可能です。治療法には、抗うつ薬や抗精神病薬といった薬物療法、そして認知行動療法(CBT)が含まれます。CBTは、過度に不安な思考を認識し、論破するスキルを患者に教えることを目的としています。Journal of Clinical Psychiatryの報告によれば、治療を受けた患者の約60%が3年以内に寛解に至ります。

再発

寛解した患者の約30%が再発するとされています。再発の引き金は、新しい仕事への転職や家族の死といったストレスフルな出来事が多いです。また、薬物療法を中止すると再発リスクが高まります。薬代や副作用への不安が継続的な服薬を妨げることがあり、逆に副作用への過度な不安が薬の中止につながるという皮肉なケースも見られます。

5年で症状は軽減するか

GADから回復するためには、患者自身が治療を受ける意思を持ち、積極的に治療に取り組むことが不可欠です。治療を継続すれば、症状は5年以内、あるいはそれより早くに大幅に改善する可能性があります。

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