子どもの不安障害に対する薬物療法
はじめに
子どもの免疫機能は成人に比べて未熟であるため、薬剤の種類や投与量は成人と異なることがあります。また、薬剤の副作用として自殺念慮や依存が起こることがあるため、処方時には必ず医師から説明を受ける必要があります。心理療法だけで効果が不十分な場合、医師は薬物療法を検討します。
不安障害とは
不安障害は、大きな問題であれ小さな問題であれ、過度に恐怖やパニックを感じる状態です。子どもでも成人でも発症し、頭痛、発汗、血圧上昇、筋肉の痙攣、動悸などの身体症状が現れます。治療や時間の経過で軽減することもありますが、ストレス要因が再び現れると症状が再燃します。
SSRIs(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
医師は子どもの不安障害に対して、数週間後に効果が現れる抗うつ薬としてSSRIsを処方することが多いです。代表的な薬剤はセルトラリン、パロキセチン、フルオキセチン、シタロプラムです。初期には不安感や吐き気が出ることがありますが、通常は時間とともに軽減します。
抗不安薬
ベンゾジアゼピン系の抗不安薬は即効性があり副作用も少ないとされていますが、長期使用により依存が生じやすいため、子どもへの処方は慎重に行われます。使用を中止すると不安症状が再発しやすく、必要に応じて用量を半減するなどの配慮が取られます。
その他の薬剤
βブロッカー(例:プロプラノロール)は主に心臓疾患の治療薬ですが、不安障害や恐怖症の緩和にも有効です。心拍数の上昇や手の震えといった身体的な症状を抑えることで、恐怖感を和らげます。
心理療法
薬物療法を望まない子どもや、SSRIsが適さないケースでは認知行動療法(CBT)が推奨されます。家族や学校、友人の協力を得ながら、思考パターンや行動を改善し、不安に対処するスキルを身につけます。
