不安障害に対する受容とコミットメント療法(ACT)

ACTの信念と目標

ACTは認知行動療法(CBT)の一種とみなされますが、思考だけでなく経験、感情、文脈も重視します。否定的な思考や感情を克服し、困難な思考があっても効果的に行動できることを目指します。

主な焦点

ACTのセラピストは、クライアントの内的・外的な自己対話を変える支援を行います。感情を「自然なもの」と受け入れることで不安が軽減されます。感情に対する感情が症状を悪化させるため、今この瞬間の感情を受容し、執着しないことを学びます。Mattaini(1997)は、危険な状況を除き、すべてを受容するわけではなく、今受容すべきか、将来的に変えるべきかを判断すると述べています。

ACTの基礎

ACTは6つのプロセスから成り、効果的な変化にはすべてが必要です。まず、クライアントが過去に感情を回避してきた方法を評価し、その回避手段の有効性を検討します。多くの場合、回避は効果がなく、状況を悪化させていることに気づきます。嫌な思考や感情を排除しようとするのではなく、普通で一時的なものとして受け入れることが重要です。

基礎の上に築くステップ

基礎が固まったら、思考や感情を受容するための具体的な戦略を教えます。その一環として、観察者的自己(自分の思考や感情を評価せずに観察する側面)を意識する練習を行います。これらを習得したら、次の2段階に進みます。

  • クライアントが方向性を選び、否定的な感情状態を経験・受容・直面する意欲を持つ。
  • 最終段階は「コミットメント」。感情や思考に抵抗せず、人生をそれらに支配されずに生きることを約束します。

研究成果

Brown医科大学のKristy L. Dalrymple博士とJames D. Herbert博士(2007)は、社会不安障害に対するACTの有効性を12週間のプログラムで検証し、生活の質が有意に向上したことを報告しています。また、性的虐待の生存者、リスクの高い思春期、物質使用障害や気分障害(不安を含む)にも有用であるとされています。

注意点

ACTは不安軽減に効果的ですが、熟練したセラピストが適切に技法を用いることが前提です。専門的な訓練を受けたセラピストからのみ受けることを推奨します。訓練を受けていない者が提供する場合、上記のプロセスに基づく実践的・体験的エクササイズが不足する可能性があります。

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