覚醒・不安・ストレスの測定方法とDASS活用ガイド

はじめに

DASS(Depression Anxiety Stress Scales)は、うつ・不安・ストレスの3つの尺度からなる自己記入式質問票です。全42項目を約10分で回答し、リッカート尺度で症状の頻度や重症度を評価します。感情面の問題を客観的に把握でき、治療や生活への影響を可視化します。

測定手順

  1. 1. DASSの全体像を理解する

    DASSは「うつ」「不安」「ストレス」の3つの尺度で構成され、各尺度は14項目ずつあります。項目は尺度ごとにまとまっているのではなく、全体にランダムに配置されています。主な目的は覚醒状態や不安・ストレス、うつの程度を測定することです。

  2. 2. うつ尺度(Depression Scale)を理解する

    うつ尺度は、患者の生活や自己評価に関する質問で構成されます。スコアが高い場合、自己否定的で将来に希望が持てず、楽しみや満足感を感じにくい状態を示します。活動意欲の低下、社会的関わりの欠如、全体的な沈んだ気分が特徴です。

  3. 3. 不安尺度(Anxiety Scale)を理解する

    不安尺度で高得点を示す患者は、手の震えや体の揺れ、パニック感、パフォーマンスへの過度な不安、コントロール喪失への恐怖を感じます。身体的には呼吸困難、手の汗、心拍数増加、口の乾きなどが報告されます。

  4. 4. ストレス尺度(Stress Scale)を理解する

    ストレス尺度の高得点は、緊張感やリラックスできない状態、過覚醒、過度の驚きやイライラ、神経質さを示します。待ち時間や中断に対する耐性が低く、イライラしやすい傾向があります。

  5. 5. DASSを診断ツールとして活用する

    DASSは、うつ・不安・ストレスを「カテゴリ」ではなく「次元(程度)」で評価します。各尺度のスコアにより、症状の重さと具体的な特徴を把握でき、治療方針の決定や経過観察に有用です。

まとめ

DASSは短時間で包括的に覚醒・不安・ストレスを測定でき、臨床現場や自己管理に役立つ信頼性の高いツールです。

不安障害 - 関連記事