歯科恐怖症:なぜ歯医者の椅子が怖いのか
恐怖
カリフォルニア州の心理学者エレン・ロディーノ博士によると、歯科診療台に座ると人はコントロールを失った感覚に陥ります。歯科医が体勢を変えると話すこともできず、無力感が不安や恐怖を呼び起こすのです。
原因
ワシントン大学歯科恐怖研究クリニックのディレクター、ピーター・ミルグロム博士は、米国人の5〜8%が恐怖から歯科受診を回避すると推計しています。約20%は不安が強く、必要不可欠な時だけ受診します。
ミルグロム博士の調査によると、恐怖の約3分の2は過去の嫌な歯科体験が原因です。残りの3分の1は、気分障害や不安障害、薬物乱用、戦争体験者や家庭内暴力・児童性虐待の被害者に見られる心的外傷後ストレスが関与しています。
影響
恐怖が原因で歯科治療を避け続けると、口腔衛生が著しく悪化し、外見へのコンプレックスや対人関係の低下、職業上の機会喪失につながります。さらに、未治療の恐怖はうつ病や重度の不安障害を引き起こすリスクも高まります。
治療・対策
歯科医は患者がリラックスできる環境作りに努めています。待合室に滝の映像や暖炉、落ち着くアートを配置し、診療中は手順を丁寧に説明し、必要に応じて休憩できる旨を伝えることで不安を軽減します。
セルフヘルプ
以下の方法で自分自身を落ち着かせましょう。
- 信頼できる人と一緒に受診する。
- 治療中に好きな音楽を聴く。
- 深呼吸やリラックス呼吸法で呼吸をコントロールする。
