PTSD(心的外傷後ストレス障害)の不安治療
PTSD(心的外傷後ストレス障害)は、戦争、テロ、自然災害などの極度に衝撃的な出来事にさらされた人々に見られる臨床的に診断された不安障害です。また、幼少期のトラウマや不安・うつ状態、神経症的傾向、過剰反応性が原因で発症することもあります。
治療の種類
- 曝露療法:恐怖を喚起する刺激に患者を徐々にさらす。
- イメージ曝露療法:トラウマに関連する映像やイメージを長時間視覚化させる。
- 認知処理療法(CPT):誤った信念や自己責任感を修正する。
- その他の心理療法:認知行動療法など。
- 薬物療法:精神活性薬の投与。
特徴
- イメージ曝露療法は、トラウマに結びつく画像を患者が長時間にわたり想起させることに重点を置く。
- 認知処理療法は、トラウマに関する誤った思考や自己非難を修正し、現実的な認知へ導く。
治療のタイミング
- 危機介入としてのクリティカル・インシデント・ストレス・デブリーフィング(CISD)は、トラウマ発生後72時間以内に1回の長時間セッションを行い、経験したことへの感情表出を支援する。
効果
- 曝露療法は多くの患者で時間経過とともに症状の改善が見られる。
- その他の治療は効果がまちまちで、薬物療法は曝露療法に比べて効果が限定的であることが多い。
留意点
- クリティカル・インシデント・ストレス・デブリーフィングは効果に関して議論があり、使用には慎重さが求められる。
- 眼球運動による脱感作と再処理(EMDR)は、トラウマ映像と患者・治療者間の眼球運動を組み合わせるが、実証的根拠が十分でない。
