感覚統合障害のサインと対処法
感覚統合障害(Sensory Integration Disorder)は、五感を通じて外部刺激を処理できない神経学的な障害です。視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚、さらには身体の位置感覚に対して過敏または鈍感になることがあります。
感覚処理障害財団(Sensory Processing Disorder Foundation)によると、一般の子ども20人に1人が感覚統合障害を抱えているとされています。主に子どもに見られますが、大人にも影響します。別名はSID、SI dysfunction、感覚統合機能障害などです。
視覚
直視や明るい光を嫌う傾向があります。暗い場所を好み、光に対して過敏に反応します。特に、メルボルン・フロリダのA+ Academyでは、感覚統合障害の子どもは目を合わせることや強い光に不快感を示すと報告されています。
聴覚
背景音や大きく突然の音に過敏で、騒がしい部屋での不快感が顕著です。
味覚・嗅覚
食事の味に対して極端な好みが見られ、酸味や塩味の強い食品を好むことがあります。また、食べ物以外の物を嗅いだり、特定の匂いを避けたり、強い臭いに対して鈍感になるケースも報告されています。
触覚
痛みや温度に対する反応が不適切で、特定の素材(例:布地)に敏感です。粘土、絵の具、砂などの感触を嫌う、草や砂の上で裸足になることを嫌うといった行動が見られます。
その他の行動
遊具での遊びが苦手、揺れる、跳ぶ、登るといった動作で足が地面から離れることを嫌うことがあります。リスクの高い行動を取る傾向があり、安全への配慮が欠けることも。過度に愛着を示し、人や家具にくっつくような行動や、つま先立ちで歩く姿が頻繁に観察されます。
診断のポイント
自閉症スペクトラム障害、ADD/ADHD、脆弱X症候群、知的に優秀な子ども、トゥレット症候群、言語遅延のある子どもは感覚統合障害のリスクが高いとされています(SPD財団)。
治療と支援
感覚統合障害は他の障害と行動が似ていることがありますが、治療法は異なります。神経学的な障害であるため、作業療法士が五感と身体の動きを統合するプログラムを提供します。薬物療法は症状の緩和にしかならず、根本的な機能改善にはつながりません。
