急性不安障害の症状とは?
概要
急性不安障害は人口の約2%が罹患し、女性は男性の約2倍の頻度で発症します。突然の過度な恐怖に伴うパニック発作が特徴で、発作中は制御感の喪失、発汗、過度の震え、呼吸急促(過呼吸)、めまい、ほてり、心拍数の上昇、胸痛などを感じます。発作後はうつ、怒り、感情の麻痺、悪夢やフラッシュバックなどの行動変化が見られ、驚きやすくなることもあります。主に子どもから24歳までの若年層に多く見られますが、全ての年齢層で起こり得ます。
原因
正確な原因は不明ですが、パニック障害、アルコール依存症、うつ病などと併発しやすいことが分かっています。社交不安や死への恐怖といった恐怖症、食物アレルギー、栄養不良、ストレス、神経伝達物質の不均衡も関与すると考えられます。トラウマ体験や刺激性薬物(カフェイン、タバコなど)の使用、幻覚誘発薬の使用もリスク要因です。遺伝的要因も報告され、家族内で発症しやすい傾向があります。
症状
症状は身体的、精神的、感情的、知覚的の4つのカテゴリーに分けられます。
- 身体的症状: 震え、痙攣、心拍数増加、過呼吸、めまい、緊張、ほてり、胃部不快感、寒気、冷や汗、落ち着きのなさ、胸痛など、4項目以上が同時に現れることが多い。
- 精神的症状: 恐怖感、制御感の喪失、自己対話の混乱、錯乱、妄想的な考え。
- 感情的症状: 過度の涙、怒り、抑うつ、フラッシュバック、悪夢。
- 知覚的症状: 時間が遅く感じる・速く感じる、トンネルビジョン、夢の中にいるような感覚。
診断
医師はまず心臓疾患や喘息など、パニック発作と類似した身体疾患を除外します。その上で、パニック発作の頻度・重症度、発作後の行動変化の持続期間、再発への恐怖感などを総合的に評価し、急性不安障害かどうかを判断します。診断が確定すれば、個別の治療計画が策定されます。
治療
治療は心理療法、薬物療法、またはその併用が基本です。食事面では精製糖や白粉、小麦粉などの高炭水化物食品を控えることで血糖値の急変を防ぎます。定期的な運動はエンドルフィンの分泌を促し、気分の安定に寄与します。リラクゼーション法や呼吸法を学び、ストレス時に自己鎮静できるよう支援します。適切な治療により、症状のコントロールが可能です。
