強迫性障害(OCD)の原因とは

強迫性障害(OCD)は、不安障害の一種で、制御できない思考や反復的な行動が特徴です。原因は一つではなく、複数の要因が組み合わさって発症することがあります。以下に、主な原因とそのメカニズムを整理しました。

セロトニンの関与

一部のOCD患者では、神経伝達物質であるセロトニンの働きが異常であることが報告されています。セロトニン濃度が低いとOCDが引き起こされやすく、治療にはセロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)が用いられます。

脳の構造的異常

脳画像検査で、眼窩前皮質や基底核、視床に異常が見られるケースがあります。こうした脳の異常が原因の場合、神経科・精神科・心理士が連携した複合的治療が必要です。

遺伝的要因

家族内にOCDや類似症状(身体醜形障害、健康不安、過食、抜毛症など)を持つ人がいるケースが増えているとする研究がありますが、遺伝の決定的な証拠はまだ得られていません。

感染症との関連

稀に、溶連菌感染(咽頭炎)が基底核を損傷し、数週間後にOCD様症状が出現することがあります。感染が治癒すれば症状も軽快することが多いです。

うつ病との併存

うつ病患者がOCD症状を示すことも、逆にOCD患者がうつ症状を訴えることもあります。両者は相互に影響し合うことが知られています。

心理社会的要因(精神力動的要因)

幼少期の性的・発達的トラウマや、抑圧された無意識の欲求などがOCDを誘発することがあります。こうしたケースは多職種による心理療法が中心となります。

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