EMDRとはどのような治療法か?

機能

EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing)は、主に外傷体験を抱える人、特に心的外傷後ストレス障害(PTSD)に対する治療法として広く研究・実践されています。戦争、虐待、強姦、自然災害、大規模事故など、さまざまなトラウマに効果が確認されています。

特徴

EMDRの手順は比較的シンプルですが、従来の心理療法とは異なる独自の要素があります。クライアントがトラウマ体験を思い出す間、セラピストが指の動きや手拍子などの双方向刺激(バイラテラル・スティミュレーション)を行います。この刺激は、脳内の記憶ネットワークを再構成し、過去の感情や認知と結びついたトラウマ記憶の結びつきを緩めます。実際には、情報処理の段階、イメージの再体験、認知の再構築など、複数の要素が組み合わさった多面的な治療です。

誤解と真実

EMDRはしばしば認知行動療法や他の心理療法と混同されますが、創始者のフランシーヌ・シャピロは「適応情報処理(Adaptive Information Processing)」モデルとして位置付けています。これは、脳内でトラウマ記憶とそれに伴う感情・認知の結びつきを変えることで、症状の緩和を図るメカニズムです。

現在はPTSDだけでなく、依存症や恐怖症にも応用され、幅広いクライアントに効果をもたらしています。

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