双極性障害II型(双極II)の概要と治療法

双極性障害II型(双極II)の概要と治療法

診断

双極性障害II型は、うつエピソードと軽度の躁様エピソード(軽躁エピソード)が交互に現れることが特徴です。精神科医や臨床心理士が、詳細な精神社会的評価と病歴聴取を行い、症状が日常生活に著しい支障を来すかどうかを基準に診断します。

大うつエピソード

2週間以上続く深い悲しみや空虚感、快楽の喪失、エネルギー低下、睡眠障害、食欲変化、極度の倦怠感や落ち着きのなさ、集中力低下、そして自殺念慮が見られます。これらのエピソードが複数回起こり、機能に重大な影響を与える場合に「大うつエピソード」と診断されます。

軽躁エピソード

自己評価の過大化、少量の睡眠でも回復した感覚、話し方が早く圧倒的になる(圧迫的言語)、創造性の増加や思考の飛躍、目標指向的活動やリスクの高い行動への参加が見られます。機能には影響しますが、双極I型の完全な躁状態ほど重篤ではありません。場合によっては軽度の精神病症状を伴うこともあります。

治療

症状の重症度に応じて薬物療法が選択されます。抗てんかん薬(バルプロ酸、カルバマゼピン)や気分安定薬(リチウム、ラミクタール)は、気分の変動を抑え、うつエピソードや軽躁エピソードの予防に有効です。併せて心理教育やカウンセリングを行い、ストレス対処法や規則正しい生活習慣を身につけさせることが重要です。多くの患者は外来診療で十分に管理可能です。

その他の留意点

全身性の身体疾患や物質乱用が症状を模倣することがあるため、まずはこれらを除外する必要があります。特に40歳以上の患者では鑑別が重要です。双極II型は成人初期に発症しやすく、うつエピソード時の自殺リスクは10〜15%と高いため、早期かつ適切な治療が求められます。

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