双極性気分障害について
双極性気分障害は、従来の「躁うつ病(マニック・デプレッション)」という呼称から改称された名称で、激しい気分の揺れが特徴です。躁状態では過度の興奮や衝動性、うつ状態では深い抑うつや自殺念慮が現れ、日常生活や身体・精神に重大な影響を及ぼします。
歴史
近年、精神保健専門家は「躁うつ病」という呼び名が実態を正確に表さないとして、正式に「双極性気分障害」と名称を変更しました。以前は単なるうつ病と誤解されることが多かったのです。
原因
脳内の神経伝達物質のバランスが乱れることが主な要因とされています。遺伝的要因、ストレスや外傷的出来事が神経伝達の異常を引き起こし、症状が現れることがあります。
重要性・リスク
双極性障害は深刻な精神疾患で、以下のリスクがあります。
- 自殺念慮や自殺行為
- 他者への危害や自傷行為
- 社会生活や職業機能の著しい障害
タイプ
臨床的に認められている主なタイプは次の通りです。
- 循環性気分障害(シクロチミア)
- 双極性障害Ⅰ型(躁エピソードが顕著)
- 双極性障害Ⅱ型(軽度の躁エピソードと重度のうつエピソード)
- 速転型障害(短期間で躁とうつが交互に現れる)
誤解と診断の遅れ
双極性障害は月経前症候群(PMS)や思春期の反抗的行動と誤解されがちです。そのため、正しい診断が成人になるまで遅れるケースが少なくありません。
